高級官僚や司令官が主人公の物語はありますが、総員玉砕せよ!、ラバウル戦記の様に一兵卒のリアルな戦争体験漫画はあまり無い気がします。
総員玉砕せよ!をなんとなく読んで衝撃を受けたので、ラバウル戦記と姑娘も読みました。
どれも現時点では多分電子版がないので書籍で購入しましたが、どれも文庫版で出てるので是非読んでみて下さい。
どれか一冊ならばラバウル戦記が個人的にオススメですが、私が最初に読んだ作品は総員玉砕せよ!です。姑娘は旧日本軍が農村で女性を略奪する短編が収録されていて、水木しげるが知り合いの元軍人に聞いた話を元に描かれているそうです。
まだ届いてませんが、今、敗走記も注文済です。
総員玉砕せよ!とラバウル戦記
敗走記の三年後に書き下ろされた漫画の様です。
水木しげるの自伝という訳ではなく、体験を元に描かれたフィクションですが、あとがきによると80%は事実だそうです。
戦争を美化するような事はなく、つらいなかにも楽しい事があったみたいなものも皆無だけど、主人公がどことなくとぼけた感じで、水木しげる本人が本当にこんな感じだったとしたら、だから生き延びられたのかも、と思ってしまう感じです。
※実際は突撃指令が実行される事なく終戦を迎えた事とか、病と負傷で後衛に居た事が幸いした様です。詳細はラバウル戦記を参照。
ラバウル戦記は水木二等兵が主人公の戦争体験記です。片腕を失う事になったきっかけ等も描かれています。
姑娘
中国兵を探して村に押し入り、何も成果がないのはまずいから姑娘を奪うぞ、みたいな短編が収録されています。姑娘自体は25ページくらいのお話なので、これだけを期待するとああ長編ではないんだと思ってしまうかも知れませんが、読む価値はあると思います。
この物語は元軍人の知り合いから聞いた話を元に描かれているそうです。
水木しげるの戦争短編集は他にも何冊か出てるみたいですが、試しに一冊読んでみて下さい。
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