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竹が一番売れる。Kindle Fire HD 8.9登場に見る「松竹梅」

この記事の所要時間: 558

Kindle Fire HD 8.9が3/12に発売されるそうです。
16GB24,800円
32GB29,800円

重量は567gで、液晶サイズが8.9インチとなり、CPUはKindle Fire HDより高性能になっていて、解像度も1920 x 1200(254 ppi)だそうです。縦のサイズがフルHDのテレビ(1920 × 1080)より上。

液晶モニターでも1920 x 1200はマイナー規格で、1920 x 1080の方が安価ですが、同じインチ数の液晶モニターで比較すると、縦の違いは結構大きいです。

一応、参考までに。
・Nexus 10(10.055インチ)
2560 x 1600 300ppi WQXGA
・Retina iPad(9.7インチ)
2048 x 1536 約264ppi

 

|小さな液晶で高解像度なのは意味があるのか?

意味がないとは言いませんが、大きな液晶で見るのと比べるとやはり効果が薄い様な気がします。一昔前、デジカメを画素数だけで語るのが流行りましたが、5インチ端末とかでフルHD(1920 × 1080)とか言ってるのを見ると、それと同等の違和感を覚えます。

もうスペックを売りにする時代なんてとっくに終わってて、数年に一回も買わない様な人達が、いまだに一昔前の感覚でスペックがどうのこうのと語ったりしてますが、そういう層はどうせ買わない層か、私とはちょっと方向性が違うコア層のどちらか。

もちろん最低限の快適動作スペックは必要だと思いますが、そういった面よりもむしろ、外部バッテリーを持ち歩いてる人も増えてきたし、バッテリー容量を大幅に削った軽量10インチタブレットを出して欲しい。バッテリー削らないで作れるならそれに越したことはないけど、350g超えるとやはり重いです。

 

|松竹梅。一番売れるのは真ん中。

一番売れるのは真ん中のラインナップらしいです。なので、真ん中の製品を買わせる為に大差ない価格でエントリーモデルを作り、高額なハイエンドモデルを作る。レストランのコース料理とかならば真ん中のコースを一番、利益率高めるなど。

Kindle Fireシリーズはまさにこの戦略そのままだと思いました。

解像度も違うし、価格は24,800円と9〜10インチクラスのタブレットで考えたら安いし、全然違うよと言われたらそうかも知れませんが、やはり一番の売れ線はKindle Fire HDだと思います。

あと、この考えはKindle Fireシリーズには当てはまりませんが、例えばパソコンのハイエンドモデルを買う人達は、本当にその性能が必要で購入する人よりも、「せっかくだから」とか機会にお金を払う人か、「よくわからないから」と考える事を拒否する代わりに対価を支払う人が大多数だと思っています。

 

|Kindle Fire HD 8.9はどう?

過去エントリー参照
→Kindle Fire HDはこんな人におすすめ。なかなか気に入ってます。

私は解像度もサイズも価格も魅力を感じないので、Kindle Fire HDで充分だと思います。

容量は8GBで解像度が小さくなり、タッチ液晶も10点タッチではなく2点タッチになるけど、ステレオスピーカーとマイクロHDMI端子が要らないならば、HDではなく、Kindle Fireでも充分かも。

過去にも書きましたが、Kindle Fireシリーズはタブレット初心者にプレゼントするには最適だと思います。そして、AndroidベースとはいえAndroid端末ではないので、Amazonが販売する独自端末だと割りきって使えるならば、良いと思います。

・Google関連アプリは一切ありません。
・GooglePlay非対応。
・アプリは全て独自マーケットからのみ提供。
既にAndroid端末を持っていても、当然互換性はないので、例え同名アプリがあったとしても、再度購入する必要があります。

有名アプリは大体あるので、それほど困らないとは思いますが、Instagramがなかったり(更新時点)と、「え、これもないの?」というものも現時点では結構あるので、使いたいアプリという概念があるならば、素直にiOSなりAndroidなりのデバイスを買いましょう。

高解像度や8.9インチの液晶サイズが魅力というのでなければ、19,800円で購入出来る7インチAndroidタブレット、Nexus 7の方がおすすめです。iPad miniの300g程ではないけど、350gと軽量です。Kindle FireとHDは約400g。

NexusシリーズはGoogle公式の端末なので当たり前ですが、他のAndroid同様に公式マーケットのGooglePlayを始めとしたGoogle関連アプリも全て使える為、それらに魅力を感じてるならば、Kindle Fireシリーズよりもおすすめです。

他にも電子書籍に関して、Kindle以外の電子書籍も利用したいというのであれば、紀伊國屋書店や楽天のkobo touch、SONYのReader、あとKindleなど、各マーケットの電子書籍リーダーアプリがあるAndroid端末もおすすめです。これらアプリはKindleマーケットにはありません。iPadはKindleのみ読書専用のアプリはありますが購入は出来ません。

ただし、これらはあくまでアプリなのでKindle書籍を読むだけならば、Kindle Fireシリーズがワンアクションで読書開始出来るので便利です。

 

・Kindle Fire HD 8.9
約567gで16GB24,800円
・Nexus 10
約603gで16GB 36,800円
・Retina iPad
約652gで16GB 42,800円
・iPad2
約601gで16GB 34,800円

比較すると、価格はKindle Fire HD 8.9が最も安いです。
ですが、価格だけで選ぶと後悔するかもしれないので、自分の用途に本当に適してるか考えた上で、購入検討しましょう。

 
ところで、3/8に発売するこれ

Android4.0搭載
ARM Cortex-A8 1.2GHz (Allwinner A13)
タッチパネル7型ワイドカラー液晶(800×480)
重さ260gの軽量
バッテリー4時間 無線LAN

ちょっとだけ気になってます。なんといっても9,480円は安い。
と、言ってもiPad mini、Kindle Fire HD、Nexus 7と持ってるので流石に本当に使い道がないし、それらよりスペック的にも劣ってるから、単体で使ってれば気にならなくても、使い分けしてると動きがもっさりしてそうだし。
これを買うならば、むしろ無印Kindle Fireの方が興味あります。重量は大差ないけどKindle Fire HDよりコンパクト。

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