エアコンは起動時の電力消費がとてつもなく大きい為、小刻みにつけたり消したりせずに、ちょっと出かけるくらいだったらつけっぱなしにしておいた方が電力消費が少ないのと同様で「勿体無い」というのは、単なる思い込みだったりする事も数多くあります。
当たり前の事ですが、使わないのが一番で、電気使用量が0もしくは0に近くなります。
何年前か忘れましたが、ワットチェッカーという製品を購入した時、面白がって色々と消費電力を調べてた時に気づいた事や、無駄な節約行為や苦痛の割に節約になってない事などを、数点まとめてみます。
◆除湿（ドライ）の方が消費電力多い
夏場などは冷房は勿体無いからと除湿（ドライ）にしてる人も多いですが、除湿の方が電力を消費します。もしかしたらそうではないエアコンもあるかも知れないので、一概には言えませんが、私がワットチェッカーで調べた限りでは、除湿の方が大きかったです。
◆古い家電は電力消費が激しい
エアコンの他、電子レンジやオーブン、冷蔵庫などはそうそう簡単には買い換えないものですが、それでも10年超えたものとかは消費電力に大きな差があり、電気代も大きく削減されます。電気代節約と称して毎年の様に消費電力の少ないものに買い換えてたらあまり意味がありませんが、おそらくそんな事をする人は少なく、一回買ったら何年も使う人が大半だと思いますので、買ったのが何年前か覚えてないくらい昔の人は、買い替えの検討をおすすめします。
◆エコという言葉にだまされない
前項にも書きましたが、消費電力にこだわりすぎるあまり、頻繁に買い換えるのは、とても無駄な行為です。
ただし、そういった理由ではなく
・買い換える事で気分を変えたい
・デザイン性に惚れた
・新しい機能が欲しい
・高値で売った上で買い換えてるから差額が少ない
こういった理由があるならば、「無駄」ではないので別に買い換えても構わないと思います。
ただし、大前提として日常生活を切り詰めなければならない程の金銭的負担がない、という事が大前提です。フリーキャッシュフローで解決出来る範囲内ならば、それは自分のお金の遣い方なので、自由にすれば良いと思います。
◆ポイント制度に踊らされない
これは、使いもしない携帯電話の無料通話分だとか、10円やすい野菜を電車に乗って買いに行く行為などと同等ですが、ポイントがつくからと買う店を固定してしまうと、結果割高になる事が多いです。
近所の電気屋で買う事で、故障時のサポートや動作チェックをして貰えるといったメリットもあるので、目先の出費を惜しんだり、目先の利益に目が眩んで結果、余計な出費を重ねてしまうなんて事がない様に注意しましょう。
◆携帯電話の無料通話分こそが無駄
無料通話分はまとまったお金を払う事が条件となっているから多少多めになっているだけで、金額を考えたらそこまでのメリットはありません。無料通話分は引き継げようが、家族共有できようが、現金ではないので「なんとなく得している様な気がする」感覚はまず捨てる事が大事です。
毎月必ず利用してて、必ず得してるという実感がないならば、面倒臭がらずプラン見直しの検討をおすすめします。年間で数万円の出費になっている可能性があります。
ただし、ウィルコムを持った方が絶対に安いけど、複数台持つのが面倒という理由自体は否定しません。
利便性をとるとその分出費が増えるものです。グリーン車やタクシー移動等と同等。
◆無駄を抑える事でフリーキャッシュフローを増やす。
毎月の給料が固定ならば、本当の無駄を抑える事が大事です。
会社なんかでもそうだし、ドラッカーも言ってますが、鉛筆一本、石鹸一個を節約したところで大差ないし、モチベーションが下がるだけなので、根本的な部分を解決し、もっと別の無駄を見つけ出して節約しましょう(現代の経営【ドラッカー名著集 2】［上］P.F.ドラッカー 著 第七章 事業の目標 P.117)。
また、10万円の10%を削減する労力と、100万円の10%を削減する労力。この金額は一例ですが、労力自体は殆ど大差ないそうです(創造する経営者 【ドラッカー名著集 6】P.F.ドラッカー 著 第五章 コストセンターとコスト構造 P.87)。少額の場合は%で考えたり、他の節約術などと同列で考えても効果は薄いです。
無駄なんて無いよ！ と言う人に限って面倒臭がって携帯電話は料金プランが昔のままだったり、エアコンをつけたり消したり繰り返したり、家の電話やネット契約の事をよくわかってなかったりします。
◆おまけ。携帯電話の節約。
例えば家で殆どネットをせず、生活圏の全てがWiMAX圏内ならば、家のネットを解約して、スマートフォンのパケット通信を使わず、Wi-Fiのみで運用する事で携帯電話のパケット通信料と家のインターネット代がまるまる節約出来ます。WiMAXは普通の契約ならば大体3,880円の月額使用料なので、スマートフォンで一般的なパケット定額代金の5,980円より圧倒的に安く、期間限定やフィーチャーフォンのパケット通信料4,410円よりも安価です。
メアドも携帯電話のメールを使うのをやめ、gmailにしてしまえば環境に縛られる事もなくなり、電話番号さえ維持すればよくなるので便利です。Android携帯ならばGoogle Playで利用してるアカウントそのままのメールを携帯メールアドレスとしても使ってしまえば、DoCoMoはSPモードやiMode利用料、auはIS NETすら契約する必要がなくなります。※端末購入時等の契約内容にもよります。
通話もウィルコムを持てば10分未満毎月500回までなら国内どこにかけても無料なので、通話料が2500円超えているならばその金額でウィルコムが持ててしまいます。
節約というのは、こうやって複数台持つとか、電話番号を教え直す、メールアドレスを教え直す、など行動開始時に面倒な事がいくつもありますが、そういった意味のある我慢ではなく、我慢した割には効果が薄い、我慢しても意味ない事は我慢する必要もやる必要もありません。
結局、計算を面倒臭がって考えたくないから、何でもかんでも節約するという思考になって、結果的に大きな苦痛の割に効果が薄いという状態になってしまっているという、自覚を持てる様になる事が、本当の節約への第一歩と言えます。
◆Kindle版
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