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映画『アップサイドダウン重力の恋人』はツッコミどころはあるけど好きな映画

この記事の所要時間: 51

本文にネタバレはほぼ無しです。

Amazonプライム会員ならAmazonプライムビデオで無料ですが、レンタルでも300円です。私は何年か前にスターチャンネルの吹替専門チャンネルで観たのがきっかけでDVDを購入しました。

個人的には吹替も好きなので、DVDかBlu-rayの購入をオススメしたいところですが、いきなりそんな事を言われても買う訳ないので、まずは字幕版で観て下さい。

2017年現在、重力の描写はドクター・ストレンジがかなり凄いと思いましたが、このアップサイドダウンもなかなかすごいです。

SFとして観るとツッコミどころが多いので、恋愛映画として観た方が良いんだと思いますが、敢えてSF映画の観点で。




アップサイドダウンの世界観でのルール

二重引力について 

1,共に太陽の周りを回ってる上下の双子惑星は重力干渉しない
2,自分の星の物ではない物質「逆性物質」は自星の同じ重さの物質と重力相殺可能
3,逆性物質に触れると数時間で燃え始める。

物語の核になる物質に関しては、そういうルールという事で良いと思います。

疑問点1 食べ物はどうなるのか?

冒頭の「ザクロ」や
カクテル「アップサイドダウン」

こういったものは口にした場合は問題ないのだろうか?

あと自分の生まれではない星に行った場合、血液とかはどうなるんだろう。


疑問点2 富裕層の上の住人は、貧困層の下の住人をそこまで差別してない?

下の住人をバカにする描写はあるので、そういう描写が少ないだけかも知れません。

ですが、相互交流を拒んでる様子もないし、そこまで厳重に管理されてるとも思えません。

上下で同じものが楽しめる建物も多く、特定の企業のみが支配的権力を行使してる様な感じかと思いきや、そんな感じでもありません。

この辺り、映画TIMEエリジウムの階級社会と似てるけど、違う感じ。

下から上に行くのは厳重でも、上から下に来るのは比較的容易に見えますが、これはアメリカからメキシコに行くのは簡単でも、メキシコからアメリカに行くのは厳重というのに似てるかも知れません。

疑問点3 世界の中枢を担うような企業への入社は容易?

理由も思いつきますが、ネタバレになりそうなのでコメントはなし

疑問点4 上下の住人が共に働く場は意外と多そう

世界の中枢を担うような企業はそもそも入社自体が困難だろうし、物の管理も厳重な反面、上下の住人が交流しやすそうだったり、共通の場がたくさんある。

これはなんでそうしてるのでしょうか?

そもそもオフィスも隔てる事なく上下で同じ場を用意。

この辺りヴィジュアル面を重視しただけかも知れません。

疑問点5 下の世界から搾取した石油を電気に変えて下で売るトランスワールド社

貧困層から搾取して、貧困層相手に稼ぐ事自体は図式としてはおかしくありませんが、下の住人は「逆性物質を利用して燃料とする」生活をしてるので、他にもいくらでも方法がありそうだし、そもそもどうやってその逆性物質燃料を利用してるのかという疑問もあります。

これは、上の世界のゴミを下の世界に何らかの方法で投棄して、下の世界の住人はそれを燃料にしてるとかにしたかったのかも知れません。

石油は完全に管理されてて下の世界の人達が手出しできないのかも知れません。

ですが、法外な値段で電気を売ってそれを購入出来る層というのは、それこそトランスワールド社で働いてる様な下の世界での富裕層だと思うので、果たしてそこまで儲かってるのかという疑問も。

物語中、電気を使ってなさそうな世帯は沢山ありそうでした。

これに関しても下で搾取した石油を上の世界で使いまくり、その余力程度で下の世界にも売ってるという話なのかも知れません。

疑問点6 通貨は一緒?

会計はどうしてるのでしょうか。明らかに物価も違うだろうから、その辺りも気になります。給与自体は同じ職場でも上下の住人で大きな格差がありそう。



上下の世界

上の世界は圧倒的な富裕層かと言うと、そこまででもなくいわゆる先進国の現代社会程度です。

下の世界は荒廃世界といった感じ。

この差はそれはそれでリアルと言えなくもないですが、前述のエリジウムみたいな極端な富裕層を担うとても多くの貧困層という図式は、そこまで描写されていません。

そして、冒頭では下の世界は全員スラム街かの様な描写でしたが、色々な職場の人間が出て来るにつれ、そうでもなくなっています。

なので、圧倒的なスラム街住人と一般的な住人を比較してもそりゃ極端に差が出るけど、下の世界の一般層と上の世界の一般層はどの位差があるのだろうという点は気になります。

トランスワールド社の人達は超高給取りだろうから、高級マンション住まいも納得。

 

物語の事は極力触れないで語りましたが、この映画、最近Amazonプライムビデオで見つけてDVDあるのにAmazonプライムで観て、改めて結構面白いなと思ったので紹介してみました。

アップサイドダウンで検索すると酷評ばかりなので、それに反発したかったというのも若干ありつつ。

漫画とかもそうですが、映画は人の評価を気にせず、自分が面白いと思ったら面白いと言い続ける事にしています。

ツッコミどころはあるけど、それでも好きな映画です。




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