検事Mr.ハー 俺が法律だ(執法先鋒 Righting Wrongs)
1986年度製作 監督ユンケイ 主演ユンピョウ
七小福のユンケイ(元奎、コーリー・ユエン)の監督作品。七小福はサモハン、ジャッキー、ユンピョウ、ユンワーなど京劇学校のエリートで構成されてる7人のグループです。ユンピョウが最年少。
今年に入ってジャッキー・チェン映画やサモハン映画から派生して色々な香港映画を観るようになりましたが、ユンピョウ主演作は他にも数作観ましたが、一番面白いと思ったのは、ユンピョウ初主演作モンキーフィスト 猿拳で、あとは主演じゃないけどジャッキー・チェン映画以外では岡村隆史主演映画の無問題2や冒険活劇 上海エクスプレスが面白いと思いました。
世間的にユンピョウ主演映画の最高傑作はユン・ピョウ in ドラ息子カンフーと言われてるらしいですが、モンキー・フィスト猿拳の方が個人的には好きです。
で、この検事Mr.ハーは存在も知ってたけど、ネットで観る限り酷評だらけだったので、敬遠してたのですが、それほど多数のレビューがある訳でもなく、レビューでは最悪でも面白いと思った映画も沢山あるので、おなじみのAmazonでポチってみました。
「だとは思う」で察してくださいよ感が出てるけど、そんな事もなく、全く期待してなかったからかも知れないけど、それなりに面白かったです。ストーリーも例えばジャッキー映画だったらこうはならないだろうなと思ったりもするけど、それこそユンピョウ主演作はそういうの多いし。
バイオレンス描写が多かったり、ストーリー的にも多少重かったり、説明不足だったり展開が強引だったりするものの、全体的にストーリーよりもアクション重視みたいな感じで、細かいことは言いっこなしの作品。この辺りはありがちといえばありがちなので、特に80年代香港映画を観る時は、あまり気にしない事にしてます。
細かい事は置いとくとして、ユンピョウ主演のノースタントアクション映画としてかなり凄いなと思いました。ラストシーンに関しては別エンディングがあって、そっちの方が良い感じなんだけど、ここでは語らず。
そういえばジャッキー・チェン主演の酔拳2も別エンディングがあって、日本未公開エンディングはだいぶひどい内容だし、ウィルスミスのアイ・アム・レジェンドもblu-ray版では別エンディングも収録されてたし、結末を替えてしまうというのは悪くないと思う。作るのは一時でも作品は一生。
シザーハンズもラストシーン替えて作りなおしていいよ。
カンフー映画が特別好きという訳ではなく、激しいノースタントアクションのみが目当てという訳でもないので、80年代香港映画に関してはどちらかというとコメディ映画が好きなんだけど、マイケル・ホイやサモハン映画みたいなわかりやすいコメディ要素ではない、シリアスなんだけど笑えるシーンが多い映画みたいなのも好きです。
この名検事Mr.ハーもそういうシリアスなんだけど笑えるシーンみたいなのが多い作品かも。あとはとにかくやってる事が凄いです。ポリス・ストーリーシリーズのジャッキー・チェンと比較しても大差ない。
おそらくユンピョウのかっこいいカンフーアクション映画が観たい人は、ユン・ピョウ in ドラ息子カンフーが一番なんだろうけど、内容的にもストーリー的にもユンピョウ主演映画はモンキーフィスト 猿拳が一番好きです。自分が観た作品の中では、だけど。
激しいノースタントアクション映画が観たい人にはおすすめです。どんなアクションかはここでは触れないで置きますが、いちいち凄かったです。あとは、まだシュっとしてた頃のユンピョウ映画という意味でもおすすめ。
個人的には、ポリス・ストーリーとかが好きな人ならば、この映画を観ても損はないと思います。ポリス・ストーリーもストーリーよりアクション比重が大きい作品だし。
別エンディングの日本語字幕もしくは吹き替え版DVDを新しく出してくれないかなー。出ないだろうなー。
余談だけど、モンキーフィスト 猿拳みたいなユンピョウが観たいならば、ジャッキー・チェン映画のヤング・マスター 師弟出馬もおすすめ。
検事Mr.ハー 俺が法律だ(執法先鋒 Righting Wrongs)
1986年度製作
監督ユン・ケイ
出演
ユン・ピョウ
シンシア・ラスロック
メルビン・ウォン
ユン・ケイ
ロイ・チャオ
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