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情報弱者という言葉の本当の意味。

この記事の所要時間: 516

 自分より下を見て小馬鹿にする事で自己満足に浸ってる人達について、一概には言えませんが、少なくとも後述する100円の有料アプリを買わなくても無料で出来る、という様な程度では情報強者とはいえません。

 費やした時間がほぼ0だったとしても、100円を得するだけなんて、大した情報じゃない。

 自身が精通している特定の分野に対して、浅い知識しか持ち合わせていない人の事や、無駄にお金をつかっていると判断した場合に、情弱(情報弱者の事)と馬鹿にしたりする人は数多く存在しますが、情弱は馬鹿にされるというのも正解で、今はとにかく情報不足の人間が無知と馬鹿にされがちの時代です。

 ある程度の情報は、自動で入ってくるシステム作りをしておく事が大事で、方法は何でも構わないと思います。新聞やニュースサイト、情報サイト、著名キュレーターのblogやメールマガジン。

 こういったものをチェックしてると、やはり時間がいくらあっても足らないとなってくるので、TwitterやFacebookなどのSNSやRSSリーダーといったものを併用していく訳です。

情報弱者ではない、様々な例

 一般的に、タダでも出来る事にお金を払ったり、二重にお金払っていると情弱呼ばわりされてしまいます。

 iPhoneのテザリングを使えばいいのにだとか、iPhoneのモバイルデータ通信をオフにして家のネットも解約してWiMAXだけにすればいいのに、といった観点から、iPadのセルラー版を持ってる人を情弱呼ばわりしている人も多いですが、これも間違い。

 もちろん、知識がないからiPhoneのテザリングで使えるという事を知らずに、Wi-Fi版ではなくセルラー版を買ってしまった人も居ると思いますが、そうではないケースも多いです。

 わかりやすく言うと、テザリングが面倒くさいからと、その面倒くささから解放される為に数千円を遣っている人は情弱ではありません。時間や苦痛を浪費しない代わりにお金を遣っているだけです。

「小銭程度の少額を得したから情報強者」という誇り方は馬鹿丸出し。

 わかりやすい例がiPhoneやスマートフォンのアプリ。

 欲しい機能を持ったアプリを探したら有料のものはすぐ見つかったとして、無料の物がないか調べたい場合は、有料アプリを見つけた時と同程度の労力で見つけられなかったならば、とっとと有料のアプリを購入してしまうのが手っ取り早いです。

 そして、複数のアプリを使えば無料でも出来るというようなケースも、そんな面倒な事をするくらいならば、一個で済む有料アプリを購入した方が楽です。

 前述の無料アプリ探しもそうですが、それこそ調べるのに何10分もかかってしまっては、「お前の給料を時給換算してみろ、その程度も稼げないのか?」という話になってしまいます。なので、何千円、何万円とする様なソフトウェアやアプリケーションに対してならば、まだそれだけの時間を割く価値があると思います。

 金銭感覚は人それぞれですが、少なくとも100円やそこらのアプリ購入を惜しんで、なかなか見つけられないでいる他の無料アプリを探し続けるという行為は無駄そのものです。

 衝動買いという言葉を使うとまた更に迷ってしまいがちですが、どうしても迷ってしまうというのであれば、最初からいきなり買っていい金額を決めておくと良いと思います。

 私の場合だと明確に決めてる訳ではありませんが、500円以下だと迷わず買ってる気がします。

 後になって、無料のものが見つかったとしても、購入した段階ではお金ではなく時間を取ったというだけなので、それはそれ。

 時間の無駄遣いや、精神力の無駄遣いこそが本当の無駄です。

 もう一つの例。

 アプリだけでなく、有名サービスというのは、類似サービス併用で同等の事が出来たり、そもそも無料で同等サービスがあったりするものです。

 例えば、Evernoteはその気になれば無料で似たような事が出来ますが、そういった事を調べる時間や、習得時間が無駄と考える人も居ます。そこで「面倒くさいから情報量も多いEvernoteの有料プランを利用する」といった様なケースも出てくる訳で、こういうのも決して情弱ではありません。

面倒は人に押し付けて、自分の時間は使わないというズルさ

 「◯◯という機能をもった無料アプリ探して」

 こういった様な事を人に押し付けてくる人間は、そこかしこに存在します。断れない立場や状況を除いた上で、もし「自分で調べろよ」と言いたくなるケースがあるとしたら、それはちゃんと言ったほうが良いです。

 他人に自分の貴重な時間を使ってやる必要はありません

 他人の時間を使う。意識してようがしてまいが、こういうズルい考えを持ってる人の方が、時間を有効活用出来てます。もちろん、そんな事ばかり言って、人に何かをさせるばかりでは相手にされなくなるので、何らかの形でギブアンドテイクの関係が成り立ってる場合が殆どです。

 逆を返せば、ギブアンドテイクが成り立ってない、ギブばかりの人は相手にしなくても構わないと思います。

 世の中、ギブアンドテイクという考えが全てではないのですが、ギブアンドテイクという意識も大事なので、テイクばかりになってないか、ギブなかりになってないか、と自身を振り返る事も大事です。

 

・関連過去エントリー
→要求するばかりで、自分は何もしないという人は嫌われる。

情弱と人を馬鹿にする人で、情報強者は少ない。

 それこそ民度という言葉に集約されます。

 前述の例で言うと、数百円を惜しむ為に時間をかけなくてはならなかったり、いちいちあれこれ調べる必要があるくらいならば、さっさと数百円払った方が安い。という感覚です。

 楽、でもいいです。楽をする為にお金を払うのは正しい事。グリーン車やタクシー利用なども同様。

 世の中で、自分が情弱にならない様に努力してる人達は多数居ますが、自動的に情報が入ってくる立場だったり仕組みの中に居る上で、更に自分でも努力してる人達が大半です。

 本当の意味で、情報強者で言ようと思うならば、自分より下を探して見下す事で自己満足するのではなく、常に自分と同等か自分より上を見て、自分が情弱弱者になってしまわない様に気をつけましょう。

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